cbdオイルの効果・効能・仕組みと医薬品「エピディオレックス」との違いについて

最近、CBDオイルにかなり注目しています。

というのも、CBDオイルは実際に「効く」からです。パートナーのPMSには即効性もあり、痛みや疾病に悩まされていない人にとっても、リラックスしたい時、ゆっくり寝たいとき、筋トレの後には最高のサプリメントです。

ヘンプ・大麻の可能性にはいつもワクワクさせられるのですが、CBDも調べれば調べるほど面白いと思える成分であることが分かってきました。

また、CBDを使った製薬「Epidiolex(エピディオレックス)」はついにアメリカFDAで承認され、DEAでも規制レベルが変更となり、大麻由来製薬としてアメリカ国内で処方薬として販売されることになりました。

今回は改めてCBDオイルが体に効く仕組みが非常に面白いのでまとめてみました。

CBDオイルの効果・仕組み

◯CBDは脳内大麻成分(内因性カンナビノイド)の濃度を高める!

あまりしっかりとは分かっていませんが、CBDは元来身体で作っている「内因性カンナビノイド」の濃度を高める事によって、身体の恒常性を高めているのではないか?という仮説が有力となっています。

まず、おさらいになりますが、CBD(カンナビジオール)とは、大麻に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一種です。カンナビノイドの代表格はTHC(テトラヒドロカンナビノール・陶酔性あり)とCBD(陶酔作用なし)で、この2つが最も有名です。

これらのカンナビノイドは、体内にある「カンナビノイド受容体」に結びつき、様々な効能を発揮します。

そもそも人体では「内因性カンナビノイド(AG-2やアナンダミドなど)」を自身で生み出し、自身のカンナビノイド受容体に結びついていることが分かっています。内因性カンナビノイド=体内で生成しているマリファナ成分とも言われたりします。

内因性カンナビノイドが受容体に結びつくことは、人体の常に一定であろうとする調節機能(ホメオスタシス)に関連しているのではないか、というのが今の最も有力な仮説となっています。

さて、大麻由来のカンナビノイドのTHCは、このカンナビノイド受容体に普通に結びつくことができます。そうすることで、脳細胞・神経細胞・免疫細胞など体中に働きかけることができます。(大麻を吸ってハイになる状態)

その一方、大麻由来のCBDはTHCのように直接的に受容体に結びつくことはできないようです。

ただし、体内で作られている「内因性カンナビノイド」を代謝(分解)する酵素の働きを抑えることが分かっています。また、余った内因性カンナビノイドは細胞に戻る(これを「再取り込み」と呼びます)が、その再取り込みを阻害することも分かっています。

これが意味するところは、CBD(カンナビジオール)によって、因性カンナビノイド(脳内マリファナ)の濃度が高くなることを意味します。

CBDオイルのメーカーウェブサイトなどで言われる「調節機能を整える」というのは、正直なんのことかよくわからないと思いますが、要するに、内因性カンナビノイドが体内で働きやすい環境を生み出す、ということなのです。

CBDオイルの摂取→体内のカンナビノイド濃度が高まる→心身の調整機能の向上が今現在までの研究の最先端の見解だそうです。

ちなみに、内因性カンナビノイドとカンナビノイド受容体は、脊椎動物以上であれば、ほとんどの生物に見つかる生体システムの一つで、つまりは原初的な生体維持システムの可能性が示唆されているようです。これをエンドカンナビノイドシステムと呼びます。
そのような原初性のためなのか、エンドカンナビノイドシステムは睡眠や食欲、体温調節や自律神経・免疫系など、生命維持に必要なさまざまな身体機能・生理現象に影響するのではないかとも言われています。

あと、母乳からも内因性カンナビノイドが含まれていることも分かっており、乳児の発育・発達にも関わる可能性も示唆されているようです。

参考文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27790143
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16434153

CBD(カンナビジオール)は様々な受容体に働きかける!

CBDは、カンナビノイド受容体以外にも、多くの受容体に働きかけることが分かっています。それぞれ見てみましょう。

◯セロトニン受容体
セロトニン受容体は現在のところまで11種類あることがわかっているようですが、CBDはこの内の「5-HT1A」という受容体にアゴニスト(作動薬)として直接作用するようです。抗不安薬ですね。CBDオイルのリラックス効果の部分ですね。
現在5-HT1aが標的の薬は「タンドスピロンクエン酸塩」くらいしか手に入らないようですが、効かない場合はCBDオイルを試してみるのもいいかもしれません。(事前にかかりつけのお医者さんに相談しましょう。)

なお、タンドスピロンクエン酸塩には「心身症からくる不安・緊張・抑うつ・睡眠障害および、自律神経失調症や神経症などに適応」とあるので、CBDも同様の効果が期待できるのではないでしょうか。

参考文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16258853

◯バニロイド(カプサイシン)受容体(TRPV1受容体)
TRPV1は痛みの痛覚、酸、炎症および体温といった刺激に関わる受容体で、この受容体にもCBDは作用するようです。そのため、炎症や疼痛にCBDが効くかもしれないと期待されています。

参考文献:http://physiology.jp/science-topic/5886/
ラットでの試験 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1575333/

GPR55受容体
この受容体は「がん細胞」や骨の再吸収を促進するための「破骨細胞」に多く出現することが分かっています。そしてがん細胞や破骨細胞の増減に関わっているようです。
CBDはこの受容体のアンタゴニスト(拮抗薬)として働くことが分かっており、その細胞の非活性化させるようです。
つまり、抗癌性(がん細胞の増殖を抑える)と、骨粗鬆症の予防(骨粗鬆症は破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れた状態)の可能性が考えられます。
CBDオイルは高齢の方こそ摂取するべきですね。親にプレゼントしよう。

参考文献:https://www.nature.com/articles/onc2010502

他にも核内受容体などにもCBDは働きかけるようですが、これは、難しすぎて理解できないので勉強してみます。

CBD(カンナビジオール)メーカー まとめ

CBDと難治性てんかん、CBDオイルとエピディオレックス

CBDは上記で挙げたように、現在さまざまな受容体に働きかけることが分かってきており、(医療用大麻にしてもですが)医療目的での利活用の基礎研究が進んでいます。
研究や臨床試験を終え、実際にCBDが医薬品として認可された適応疾患もあります。それは「難治性てんかん」です。CBDがこの難治性てんかんを抑える働きがあることが証明されており、アメリカではすでに医薬品として認可されています。(2018年6月にエピディオレックスが承認)
実はこの内因性カンナビノイドの濃度を高めることが、てんかんを抑える可能性を示唆する研究を、東京大学が発表してたりします。

脳内マリファナがてんかんを抑えるしくみを解明
https://www.amed.go.jp/news/release_20160722.html

※CBDはいろんな受容体に働きかけるようで、CBDのてんかん抑制の作用機序はまだ解明されていません。詳しいのは Green Zone Japanのマー先生インタビューを読むといいと思います。

なおCBD製剤であるエピディオレックスは難治性てんかんの発作を抑える医薬品の一つの選択肢です。特効薬ではない(効かない人もいる)ですし、難治性てんかんを完治させるわけでもありません。(基本的にはCBDを摂取し続ける必要がある)ということは強調しておきます。他の薬で発作を抑えられないケースで、CBDが効果のある場合が多く副作用が少ないため認可されたという結果です。

続きます。

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