マリファナVSヘンプが栽培解禁になると発生するかも

キーワードは雄株・受粉・シンセミア

日本では、大麻草の栽培は非常に厳しく規制されています。栃木県と一部他県で伝統産業向け・伝統行事向けの栽培が認められているだけです。
他方、海外のカナダ・中国やヨーロッパでは産業用ヘンプの栽培は盛んになってきいます。カナダ・EU・中国は主に産業用大麻(ヘンプ)を主体に、大規模栽培が行われており、多くのヘンプ食品・麻繊維・CBDなどの原料を世界へと供給しています。アメリカは医療・嗜好品向け大麻栽培が活発になっており、一方で産業用ヘンプの栽培規制も緩和され、法整備が整ってきた州もあります。

ますます進んでいくと思われる産業用大麻&医療用大麻ですが、これらは異なった品種を使っております。 “マリファナVSヘンプが栽培解禁になると発生するかも” の続きを読む

ヘンプシード・麻の実ナッツ ヘンプ食品メーカー 一覧

現在、メディアを賑わせている「ヘンプシードオイル」「ヘンプナッツ」「麻の実食品」ですが、これも基本的には大麻草の種子を使用しております。種子には陶酔成分は含まれておりませんのでご安心してお召し上がりいただけます。

ヘンプ食品の栄養素は折り紙つき。亜鉛・鉄分などのミネラルが豊富で、いわゆる必須脂肪酸を多く含んでおります。必須脂肪酸とは、オメガ3やオメガ6といった、体内で生産できないため食事より摂取が不可欠な成分です。

なお、ヘンプナッツの一大生産地はカナダ、中国。その他、オーストリアなどがあります。(産業大麻の大量生産が可能な国は少ないです。)

このページでは、各メーカー(輸入社)、取扱商品、食べたことがあるものは一言感想をご紹介。

ヘンプ食品メーカー 一覧

ヘンプキッチン http://www.hempkitchen.jp/
○日本で最初にヘンプ食品を本格的に販売をはじめた、20年以上の実績と信頼あるメーカー。カナダ産で粒小さめ。美味しいです。
取扱商品:有機麻の実油、有機麻の実ナッツ、有機麻の実ナッツ(非加熱)、有機ヘンプパウダー、麻の実入り本格パスタ、麻の実入り米粉のパンケーキミックス、麻の実そば、麻の実入り玄米がゆ

ヘンプフードジャパン http://hempfoods.jp/
○近年最も勢いのあるヘンプ食品メーカー。種が大きく、美味しいです。
取扱商品:ヘンププロテイン、ヘンプシードオイル、ヘンプシード

Nutiva (輸入社:株式会社アスプルンド)  http://www.asplund.co.jp/brands/entry-184.html
○アメリカの健康食品ブランドNutiva(ヌーティバ)。
取扱商品:オーガニックヘンプパウダーハイファイバー、オーガニックヘンプオイル

Pacific ヘンプミルク (輸入社:オンガネジャパン株式会社) http://www.ongane.co.jp/det-362r.html
○カルディコーヒーなどでも取り扱っている。調整(味付け)してあり、甘くて飲みやすかったです。昔はヘンプブリスというものをヘンプキッチン社も販売していたのですが、現在はヘンプミルクはここだけっぽい(2016年現在)
取扱商品:ヘンプミルク

Biosoul http://www.biosoulfoods.com/
○情報が少なくよくわかりませんが、オーストリア産のヘンプナッツを使用。
取扱商品:オーガニック麻の実

スタースーパーフーズインターナショナル (販売:ディノス) http://www.dinos.co.jp/p/1356400173/
カタログ通販・オンラインショッピングの大手「ディノス」でも、ヘンプオイルの取り扱いが開始されたようです。カナダ産。
取り扱い商品:ヘンプオイル

 

世間が少しづつ大麻草(ヘンプ)の有用性に気づいてきたようですね。これがブームに終わらないことを望むばかりです。

マリファナとヘンプの違いって?

マリファナ・ヘンプはどちらも大麻草の別称です。

今、世界各地で「マリファナ」「ヘンプ」はどちらもそれぞれ別の面からその「価値」が再考され始めています。どちらも大麻草を意味する言葉なのですが、陶酔性分の有無、利用用途の違いなどで呼称に違いがあります。大麻草についての理解を広げるためにはここらへんはしっかりと説明すべき点だと思い、なるべくわかりやすくまとめてみました。

◎目次
ヘンプについて
1、健康、美容分野におけるヘンプ
2、繊維産業・アパレルにおけるヘンプ
マリファナについて
1、医療分野におけるマリファナ
2、嗜好品としてのマリファナ
ヘンプ=マリファナ、何が違うか?
1、植物としては同種!
2、品種による栽培方法の違い
3、共通点は?

◎ヘンプについて

健康・美容分野におけるヘンプ

最近、スーパーフード(健康に役立つ食品の総称)の一つとして、色々なメーカーから「ヘンプ(麻の実)食品」が販売されています。主に殻を剥いた「ヘンプナッツ」、実から絞り出した「ヘンプオイル」、オイルを絞ったあとの残渣を粉末状に加工した「ヘンプパウダー(プロテイン)」などの名前で販売されています。

自然食品店などでは昔から結構な頻度で見かけておりましたが、今は芸能人なんかもブログに載せてたり、女性向けの情報ウェブサイトの記事なんかでもしょっちゅう取り上げられている様子。栄養価の高さ(必須脂肪酸など)が注目を集めています。味は購入して試してみて下さいね~おいしいですよ。

ちなみに、数年前までは、日本では「ヘンプキッチン」の商品くらいしか流通していなかったと思います。(一部の個人輸入規模を除く)しかし現在、ヘンプフードジャパン(オーストラリア)、ヌーティバ Nutiva(アメリカ)など、後発のメーカーさんもたくさん参入してきている模様です。つい先日、近くのカルディコーヒーでヘンプミルクが販売されていたりと、ヘンプ食品はさらに広く知られることとなりそうな予感。

大麻トリビア「知らぬ間にあなたも大麻の実を食べてますよ!」
実はヘンプ食品は舶来の食品でもなんでもなく、七味唐辛子なんかにも入っていて、知らぬ間に多くに日本人が口にしている食品でもあります。「八穀」のうちの一つ。(デジタル大辞泉より)日本の伝統食材といっても過言ではないかも。

また、食用にもなる麻の実油ですが、これはスキンケア用のオイルとしても有望視されているようです。ボディショップのヘンプクリームなどは特に有名で、また、日本ブランドとしては、シャンブルがヘンプオイル専門ブランドとして以前から普及に努めているようです。

関連リンク

ヘンプオイル使用の化粧品ブランド一覧

ヘンプシード・麻の実ナッツ ヘンプ食品メーカー 一覧

ファッション・アパレルにおけるヘンプ

ファッション・アパレルに興味がある人は、「ヘンプ」と聞くと、食べ物としてより、いわゆる「麻の服」が耳なじみかと思います。そうです、ヘンプという言葉は、もともと衣料・繊維用として栽培されてきた大麻草を指す英語なのです。

大麻トリビア「麻≠ヘンプの不思議」
家に麻っぽい服があるかも!という方は、是非ともその服を引っ張りだしてみてください。品質表示のタグに「麻」と書いてあるかもしれません。でも、それはヘンプ製ではなく、リネン(亜麻)ないしはラミー(苧麻)製の服です。ヘンプは指定外繊維(ヘンプ)などという表示が義務付けられています。
辞書などで引くと、麻=①大麻草(つまりヘンプ)②麻は茎の皮から繊維を剥ぎ取る植物の総称。と出るのですが、繊維業界では、なぜかヘンプを麻とは称せないのが現状。

上の大麻トリビアの通り、ラミー・リネンと混同されやすい現状がありますので、まだまだ誤解や知名度がイマイチとなっております。また、世界的な生産量がラミー・リネンに比べてが少ないこともあり、まだまだメジャーな服飾素材ではありません。

ヘンプは、リネン・ラミーより繊維は強靭とされ、抗菌性や速乾性が高いとされています。また、基本的に除草剤・殺虫剤等の農薬は不要で、適切な施肥を行えば連作も可能です。そのため、アパレル分野ではエコな素材として、アウトドアブランドやエシカルファッションといった分野で認知度が高い繊維です。

まだまだマイナーな繊維植物ではありますが、驚くことに、縄文時代~戦後まで、日本中で栽培されてきた植物の一つでもあります。(福井県の鳥浜貝塚からもその痕跡が見つかっている。)

伝統的には、天皇陛下が大嘗祭でお召しになる儀式用の衣は大麻でできており、大麻には祓う力があるとされています。

大麻トリビア「神社には大麻だらけ」
神社のしめ縄、お相撲さんのしめ縄など、大麻を加工した精麻を使ったものが多いです。また、大麻と名のつくものも多く、大麻(おおぬさ)、神宮大麻など、由来には麻が関連しているものも多い。詳しくはwikiなんかでチェック!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BA%BB_%28%E7%A5%9E%E9%81%93%29

 

最近の新しい動きとしては、「麻世妙」というエイベックス・三越伊勢丹が出資?するヘンプブランドが立ち上がったことです。このブランドの面白いところは、「日本人が忘れてしまった布」である大麻布を復興させるをキーフレーズに据えていることです。「ヘンプ」という「大麻・マリファナ」というイメージから距離のある言葉を選ばず、あえて「大麻布」でブランディングを行っているところは、「大麻草」についての人々の認識を大きく変えることができる可能性があります。また、それを大資本の会社が後押しするということも、非常に興味深いなぁと思うところです。

その他、草の根的にヘンプにこだわったのアパレル・服飾品を作っているブランド・メーカーなどもいろいろとあり、そこら辺はヘンプ ブランド・メーカー一覧などのページで確認して下さい。

日本国内のヘンプ服ブランド・メーカー一覧

ヘンプ生地の購入方法 購入サイト一覧

海外ヘンプ衣料ブランド一覧

◎マリファナについて

医療分野におけるマリファナ

日本では、まだまだ多くの人が「危険なドラッグ」と認識しているマリファナですが、ちょっとインターネットや書籍を読めば、必ずしもそのようなものでないと知ることができます。

実は、マリファナに含まれるカンナビノイドという成分が、疼痛(痛み)を和らげる効果があったり、抗炎症作用など、様々な薬理効果があることがわかってきています。その他、食欲増進作用、吐き気の緩和などが挙げられます。

現在、医療用としてマリファナを処方できる国は結構あります。wikiにまとめられているので拝借しますと、

アメリカでは2016年6月時点で全50州中25州と首都ワシントンD.C.[1][2][3]、他にカナダイスラエルベルギーオーストリアオランダイギリススペインドイツフィンランドオーストラリアコロンビアなどで認められている。通常、大麻の使用には処方箋が必要になり、地域的な法によって販売(配給)の方法が異なる。大麻の医療利用について研究が進められている[4][5][6][7]。アメリカでは、食品医薬品局(FDA)と麻薬取締局(DEA)は「大麻には医療価値はない」との見解を示しているが、各州法によって医療大麻薬局から合法的に医療用大麻を利用できる。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%A4%A7%E9%BA%BB

のようになっております。

欧米諸国を中心に、合法もしくは非犯罪化か進んでいます。別にマリファナを吸え!と言いたいわけではないですが、これほど多くの国が大麻に対して寛容な姿勢を取っていることは、知っているのと知らないのとでは印象が大きく変わるかと思います。

医療目的での大麻の主な使用用途ですが、神経性・慢性の疼痛に対する痛み止め、抗炎症作用、抗腫瘍作用、食欲増進・吐き気を抑える、睡眠促進、抗うつ作用など様々あります。主に癌治療などの終末医療・全身消耗を伴うエイズなどでは使用されています。

カンナビノイドと癌についての詳細はアメリカ国立がん研究所の癌情報をまとめたものを正式なライセンスの元に翻訳している「がん情報サイト」でも確認できます。

近年では、小児のてんかん(癲癇)への安全な特効薬としても欧米では利用されていたり、カンナビノイド製剤の臨床試験などが行われています。ちなみにてんかんについては日本の名だたる研究機関も、その有用性を示唆する報告を発表しています。

脳内マリファナ類似物質が、脳発達に重要なことを発見 -内因性カンナビノイドが抑制性シナプスの伝達疲弊を防ぎ、伝達効率を安定化- |理化学研究所
http://www.riken.jp/pr/press/2010/20100429/digest/
脳内マリファナがてんかんを抑えるしくみを解明 |国立研究開発法人日本医療研究開発機構
http://www.amed.go.jp/news/release_20160722.html

勿体無いことに、大麻取締法によって、日本国内では大麻草からカンナビノイドを使用した実験ができませんが、合成したカンナビノイドやカンナビノイド受容体に作用する物質などを使用して実験しているようです。(例えばこちら 和光純薬 http://www.wako-chem.co.jp/siyaku/info/men/article/cannabinoid.htm などで取扱いあり。)

なお、世界的な製薬会社のGWファーマシーが大麻草から抽出したカンナビノイドを使用したものが薬品として認可されています。サティベックスという製品名で、主にMS(多発性硬化症 日本では難病指定)の患者さんに処方されています。

ちなみに「抽出」というのは、精製ではなく、文字通り「抽出」です。大麻成分を絞り出しているといように理解してください。要は大麻チンキというやつです。(実際には液化二酸化炭素による抽出と思われる。

このサティベックスは大塚製薬がアメリカでの販売権を獲得しています。 https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2007/20070214_01.html

大麻は長いことまともな研究がされてこなかった(民間療法や漢方としての歴史があるのにもかかわらず!)ため、民間での声が大きく→医学研究が盛んに、→追って規制が緩和されてきたという経緯があります。

アメリカにおける医療大麻の解放運動については、「医療マリファナの奇跡(矢部 武 著)」という良書がありますので興味のある方は御覧ください。

嗜好品としてのマリファナ

大麻の主成分であるTHC(デルタナイン テトラハイドロカンナビノール)は上記の医療用途としても効用がありますが、いわゆる「High (ハイ)」になってしまいます。ハイと表現しますが、アルコールのように血圧・心拍数が上がってアグレッシブになるというよりは、リラックス効果の強い陶酔感が主です。英語では、たくさん吸って重力が強く体が重くなったような感じをストーンド(stoned)と言うのですが、これは大麻の効果のリラックス効果をうまく捉えた表現です。
また、日々の生活のちょっとしたことに幸せを感じたり、お喋りになり、ご飯が美味しく感じ、音楽がいつもより深く楽しむことができる、そんなプラスの効果を感じる人が多く、嗜好品として週末にお酒の代わりに楽しんでいる人が世界中に存在します。

すでにアメリカでは幾つもの州で合法化しており、カナダでは2018年8月ごろに完全解禁となる予定となっております。

ヘンプ=マリファナ、何が違うか?

植物としては同じ種。用途目的に応じた品種が様々。

ヘンプ・マリファナもどちらも大麻草という同じ種の植物です。最終製品での使用用途に合わせて様々な品種が開発・使い分けられていますが、基本的にすべて交雑可能となっています。
日本のお米(ライス)で例えると、もち米、うるち米、酒米と使用用途が違うものがあり、さらにその中で味や栽培適正の違いで品種が分かれていること(こしひかり、あきたこまちなど)をイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
加えて各国の規制では、産業用ヘンプはTHC(陶酔成分)の含有量が極めて少ないものである必要があります。
産業用ヘンプであれば、食品用途(栄養価の高い種子がたくさん収穫できる)、繊維製品用途(背が高く育ち、枝が少なく靭皮繊維が柔らかい)、バイオマス製品用途(麻幹など含め、乾燥収量が多い)、CBD製品用途(CBD含有量が多い)などでそれぞれ適した品種を栽培します。
医療用途や嗜好用のマリファナについて、カンナビノイド(THC/CBD)の含有量が多い品種、室内栽培に適した品種、野外栽培に適した品種、自動開花タイプ、フェミナイズド、収量の大小など、多種多様な品種が開発されています。嗜好品目的なので、喫煙時の「味・香り」というのも重要なファクターの一つとなります。マリファナはカンナビスカップという品評会が毎年行われていたりもします。
品種についての詳細は、「大麻の品種について」や「マリファナ・ヘンプの雄株・雌株・雌雄同株・雌株優勢・フェミナイズド」なども御覧ください。

ヘンプ・マリファナの栽培方法の違い

ヘンプとマリファナは目的用途が違うため、特に工業製品として大量栽培を前提とすると、栽培方法が随分と違うものになってきます。写真を交えながら確認いただくとすごく分かりやすいです。

◯産業用ヘンプの栽培風景
一般的に産業用ヘンプの商業栽培は、「種まき」から始めます。
繊維が収穫目的の場合は、畝の間隔を狭め、なるべく枝分かれをしないように育てます。密集させることで、日光を求めて上へ上へと成長するという植物の特性を利用しています。

Orginal souce by CHTA

種子の収穫目的のヘンプ栽培の場合、種まきは畝の間隔を広げ、枝分かれを促進し、種子のできる花穂がたくさん出現するように育てます。(木立ちのようなヘンプに育ちます。)※品種によっては背が低く枝を増やさずに育てても十分な種子収穫ができる品種もあります。