大麻で22人摘発!8kgは8万回分以上(当社比)長野県と大麻について

本日はとんでもない大麻ニュースが飛び込んできましたね。

移住先で大麻所持容疑、22人を逮捕 うち12人が夫婦
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJCT3F2QJCTUTIL00M.html

NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161125/k10010783671000.html

一気に22人の逮捕はここ10年くらいで一番大きな逮捕劇ではないかと思います。

8㎏の押収量とは

今回は、約8kgの乾燥大麻と数本の大麻草が押収されたというこです。
これ、麻薬取締部は「1万6000回」の使用量としてますが、一人で一回使うのは0.1gもあれば十分です。一人で使えば、「8万回使用分」の大量の大麻かと思います。
人間が一生に吸える大麻の量くらいはあると思うんですねー
(品質にもよりますが、3〜4人で0,5gを無駄なく使えば、3〜4回くらいは回して吸えるんでは。一晩はまったり過ごせそう。)
また、大麻クッキーを作ったりと相当な大麻愛好家達だったかと思われます。

as20161125001350_comm as20161125001338_comm

画像を見る限りでは、「アウトドア(室外)」で育てた大麻のようですね。(インドアで肥料・光量などを調整して育てたものは、もっと密度がある)
無駄な葉っぱのトリミングとかもされて無くて、結構荒い扱いしてそうな感じ。しっかり保存しないとカビ生えちゃうよ。とにかく、暴力団など以外でこれだけの量を保持しているのは、なかなかだなぁと。

長野県と美麻村と大麻

今回捕まった方の一人の所在地は「長野県大町市美麻」
なんとも皮肉なことに、「美しい麻が取れる」ことが地名の由来となっている場所だったのです。
2006年の市町村合併前は「美麻村」と呼ばれていました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E9%BA%BB%E6%9D%91
もちろんこの美麻村の由来の麻は、同じ大麻でも繊維用の大麻(産業用ヘンプ)だったのですが、大麻・ヘンプ愛好家にはよく知られた名前です。(30年程度前は、伝統用途用の大麻栽培が行われていたようです。)

この人達は、そんな「美麻」に引き寄せられた人だったのかもしれませんね。

ちなみに、美麻村だけでなく長野県はかつては大麻栽培が盛んな土地でした。美麻村の「山中麻(さんちゅうあさ)」と呼ばれるブランド麻でした。他にも麻績村(おみむら)といった、「麻の糸を績(う)む」という意味の地名なども残っています。
長野県の険しい山間部では、畑作が中心だったわけですが、とりわけ、大麻栽培と蕎麦の栽培はセットで行われていたようです。(そういえば善光寺の七味にも大麻の種子は入っていますね。)
また、温泉地に行けば、大麻の茎の繊維を剥がしやすくするために温泉に漬ける「麻釜(オガマ)」が残っていたりと、実は大麻栽培の名残が色濃い土地なのです。

雑感

たくさんの大麻を所持していたようですが、ヤクザマネーになるわけでもなし、(個人の嗜好の範囲で)社会的損失が無いようなケースの逮捕は、やっぱりいくら法律があるといっても納得できないんだなぁ。(リバタリアン的な考えです。)長野で取れるぶっ飛びキノコ「ベニテングタケ」の栽培所持だったらOKだったのかな?大麻のほうが遥かに安全なんだけど、法律ってそういうことだもんなぁ。うーん、悲しいかな、とにかく日本では大麻は吸わないのが一番です。おわり

市販されてる「麻の実」から大麻を育てても意味ないよって話。

最近、有名人が大麻取締法でつかまったすぐ後に、京都で「鳥の餌の麻の実」から大麻を栽培したとして逮捕されたニュースがあった。

http://mainichi.jp/articles/20161101/k00/00e/040/191000c

いろんな意味で心底アホだなぁと思っていたました。
するとその翌日くらいに、ロケットニュースが下記記事を公開。

【大麻栽培】鳥の餌「麻の実」を発芽させて逮捕された京都の男についてドラッグ事情通に話を聞いてみた

このロケットニュースには、運営者の中に大麻好きのライターがいるのか、割と大麻(ヘンプ・マリファナ)について肯定的な記事を書いてきていることは知っていた。大麻事情通の「ボブ麻亜礼」とライターの問答形式をとっており、誰にでも読みやすく書かれている。

だけれども、今回の「鳥の餌の麻のみから大麻栽培」に対する事情通「ボブ麻亜礼」の視点がどうもボケボケな印象でした。(てか本当に大麻事情通?であるなら、もう少し有益な情報を世間にお知らせしましょうよ!)

ということで、変わって私が突っ込み入れますね~。

市販の麻の実から大麻を栽培して吸ってもほぼ意味ないよ!だから真似するのはバカバカしいです。

ロケットニュースの記事書かれている通り、国内で流通している種(殻付き)は基本的に加熱処理され発芽できないものしか流通していないはずですので、鳥の餌の麻の種子が発芽したのは奇跡に近いことかもしれません。(運が良いのか悪いのか…)

ただし、鳥の餌になるような麻の実ってのは、現状ほとんどが中国産なんですねぇ。で、その中国で栽培される大麻ってのは、基本的には産業用大麻(ヘンプ)で、THC(陶酔性のある化学物質)の濃度が極端に低い品種のみしか栽培されてないんです。(中国は麻薬に対してめちゃくちゃ厳しいからね。規制ばっちり。)
日本の大麻の品種・世界の大麻の品種を参照ください。

仮に中国産でないとしても、基本的に産業用品種の大麻の種子であることがほとんど。(なぜなら各国大麻栽培について規制があるから)

上を理解していただければ自ずと分かるんですが、頑張って「鳥の餌の麻の実」を発芽させ、うまく栽培することができたとしても、その大麻は産業用大麻・・・つまりTHCがほとんど含まれていないということになります。

京都で捕まったひとの大麻栽培の目的が大麻喫煙だったとするなら、

うーん、非常に馬鹿らしい!!!

 

なお、THC含有量の低い産業用大麻であっても、自家播種を何世代にも続けているとTHC濃度が上がることはあるようです。ただ、製品として出荷される種は 第一世代(同系統の品種の両親を持つ)ですので急激にTHC濃度があがるとは考えにくいです。
(ちなみに、日本のとある地域の伝統用の大麻は、栃木県のTHCを含まない品種を何十年も前に分けてもらい、現在まで自家播種をつづけていてるが、THC含有量は低いままで特に変化が起きていないらしい。地域行政が毎年THCを検査しているとのこと。)

もしも「鳥の餌の麻の実(だいたい中国産)」から、ハイクオリティーの嗜好用マリファナを作りたいのであれば、加熱処理された種子から発芽するものを探し、しかも雌株と雄株を両方を見つけ出し、何世代も交配を行う必要がありそうです。
さらに、中国で栽培されているのは、背丈が2m~3mまで育つような産業用大麻です。当然のことながら室内栽培に適した品種ではありません。常に成長点を切ったりして背丈が高くならないように対応するとか、また、HIDランプを炊き続ける(電気代かかるらしい)とか、とにかく涙ぐましい努力が必要になります。それでも確実に高THCの大麻が作れるとは限りません。
逮捕され生活が破壊される危険性を持ってして、ここまでやりますか!?笑

結論:嗜好目的や自己治療のために大麻栽培を考えていたとしても、「鳥の餌の麻の実」を発芽・栽培させるのはやめたほうが良い!意味なし!ダメ!絶対!

こんなので捕まって名前が全国に轟くとか本当にバカバカしい!一生ネットに名前が残るんですよ。

終わり。

※蛇足ではありますが、ニュース本文には「新芽を摘み取って~」とありますが、これだと葉っぱを喫煙しているような表現ですが、基本的には成熟した花穂刈り取り、乾燥させる必要があります。(乾燥時にTHC濃度が上がります。)

※あと、今回の事件は栽培についてのある程度の知識と、周到な用意がされていたようなので、実際のところ、知人などに譲り受けたインドアグローの種子だったのではないかと睨んでいます。知人や輸入者を庇うために「市販の鳥の餌」と言っているのでは?わからんけど。

日本の大麻・世界の大麻(大麻の品種について)~®マークがついた大麻も~

日本で立て続けに捕まった大麻関係者の話題が非常に世間を賑やかしました。
日本にも大麻栽培者がいるのか!?と驚いた方もいたと思います。
実は都道府県の知事の許可があれば栽培可能です。(ほぼ許可は下りない。)また同時に、三重県の神社庁・大学・地元有志が大麻栽培を復活させるとのニュースもありました。(これは神道と大麻が切っても切れない関係性があるからです。詳しくはそのうち)
これらのニュースをみて、栽培しても良い大麻?品種?医療大麻?違いがわからなかったひとも多いかと思います。

改めて大麻の品種について、意外に日本の大麻業界の大半の人も分かっていない情報を整理してみたいと思います。てかちゃんとまとめて発信しとけよ業界人。

大麻の大雑把な分類①(使用用途で分けた場合)

医療大麻・・・鎮痛作用・抗炎症性・食欲増強作用・睡眠導入作用のあるカンナビノイド(THC他)が多く含まれる品種を使います。終末医療の現場や難病患者さんの副作用の少ない代替医療としての側面が強いですが、抗癌作用などの研究も進んでいます。医療マリファナ。
嗜好品としての「大麻」・・・陶酔性のあるカンナビノイド(THCなど)が多く含まれる品種。基本的には医療大麻と言われるものとまったく同じ。嗜好目的での使用の場合こちらもマリファナ・ガンジャ・ポット・ウィード・グラス・チャラス・ハシシュとか呼ばれるものです。
産業用大麻・・・主に繊維・種子(食品・油脂)・バイオマス関連の産業用途に使われる品種の総称。いわゆる「ヘンプ」と呼ばれるものです。

※医療大麻・嗜好大麻は「喫煙」での摂取が一般的(効率的で、摂取量の調節が最も用意)。なお、医療用品種としては、陶酔性の高いTHCの量を抑え、他のカンナビノイドの含有量が多い品種などあるが、どちらもカンナビノイドの摂取が目的。

大麻の大雑把な分類(遺伝的な形質による違い)

Cannabis・Sativa・L(カンナビス・サティバ・エル)・・・成長が早く、密集させて育てると、枝のが生えず繊維を取るのに適している。THC含有量が少ない種類が多い。サティバ種と呼ばれる。日本の在来種・とちぎしろもこれに該当する。繊維・種子用途で使われる多くの品種がこれに該当する
Cannabis・Indica(カンナビス・インディカ)・・・THC含有量が豊富。サティバほど背丈は高くはならない。医療・嗜好用の品種のベースとなる。
Cannabis・Luderalis(カンナビス・ルデラリス)・・・THCの含有量すくなく、背丈も低い。ただし、この品種と掛け合わせたものは自動開花種(日照時間の変化に関係なく開花する)の特性を持つことが知られている。

ただし、上記すべてあくまで「品種」であるため、それぞれ掛け合わせることができます。(犬と猫は別種のため交雑はしませんが、柴犬とパピヨンは雑種が生まれますよね?そういう関係性と思っていただければ分かりやすいかと。)

医療大麻・嗜好大麻の有名な品種
カンナビノイドと総称されるものには、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)、カンナビノール(CBN)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCa)など微妙に形が違う様々な化学物質が含まれています。このカンナイノイド各種の含有量や成長時の形質によって、数百・数千といった品種が生み出されています。
有名なものに、パープルヘイズ・ビッグバッズ・ホワイトウィドウなど。見た目、色、味、香り、効き目などの違いは、嗜好大麻愛好家の評価軸となっているようです。

※大麻おもしろポイント。
サティバ・インディカ・ルデラリスの掛け合わせによって、外で木のように大きく育つマリファナ(これはサティバ種の遺伝形質を多く受け継いでますね)、室内向けの超高THCのマリファナ、光の照射量の調節をせずに開花(吸う花穂を発生させる)するマリファナ(ルデラリスの遺伝的特性と聞いています。)など、多種多様の品種が生まれています。
また、雌株(メス)しか発生しない種子なども作られています。(医療用・嗜好大麻は雌株の未受粉の花穂がよりTHC濃度が高く好まれる。そのため雄株は基本的に抜き取られます。雄が発現しにくい処理を施された種子はフェミナイズド・シードと呼ばれます。)

※ただし!医療・嗜好用大麻の「品種」については、農作物としての品種のように固定されているかどうかは不明。知的財産権の有無も不明。詳しい人コメントお願いします。

産業用大麻(ヘンプ)の有名な品種
日本では、繊維・種子(七味唐辛子)目的で在来種が育てられてきました。現在では、大麻取締法の絡みもあり、「とちぎしろ」と呼ばれるTHCをほとんど含有していない品種のみの栽培しかされていない状況と考えてよいと思います。これも幾つかの日本の在来種の掛け合わせによってできた品種だそうです。

現在、欧米・中国などはじめ真面目に農作物として超本格的に取り組んでいます。もちろん各国マリファナとの区別のために、低THCの品種を産業用ヘンプと定義し、品種の開発に取り組んできています。
種子の収量の多い品種、繊維の収量の多い品種、各地様々な気候・育成条件に合う品種など様々です。ヘンプの場合は種子の収穫も大きな目的の一つですので、マリファナのフェミナイズドとは違って、雌雄同株(しゆうどうしゅ。一つの株で雄花・雌花のあるもの)や雌株の発現の多いの品種なども多くあります。

あと、ヘンプナッツの粒の大きさ。メーカーによって異なりますが、この違いも品種の違いです。知ってた?

せっかくなので有名な品種を上げておきます。商標登録

中国の産業用大麻の品種
Yunma No.5 (云麻5号)  1号~7号くらいまであるらしい。この1号が5号は1号と比べ油の収穫高が多く、病気にも強いとのこと。北緯22度~27度で最も種子の生産量が高く、27度以北では、繊維用として栽培がオススメとのこと。海抜1500m~2000mでも高収量を見込めるらしい。種の商標TMマークを付けたりしてますね(TMマークは必ずしも権利を認められたというわけではないらしい。®マークは認証されたものとのこと。)

フィンランドの産業用大麻の品種
Finola® フィノーラ。北緯50~60度で高収量。種子収穫が主な目的の品種で、160~180cm程度の高さまでしか育ちません。粒のちいさいナッツを生産します。カナダで最も育てられている品種の一つ。日本の老舗ヘンプ食品メーカーの使用品種はこれです。北海道での育成が最適だろうと思われる品種。
こちらは育成者権(いくせいしゃけん, Plant Breeder’s right, PBR)を取得しているよう。®マークもついてますね。正規の登録をおこなっている大麻品種のようです。オスメスがある雌雄異株の品種。
http://www.finola.fi/index.html

最近は産業用といっても陶酔性のないカンナビジオール(CBD)が注目されており、このCBDが多く含まれる産業用ヘンプというのもいくつも開発されているようです。

以上、大麻の種類 まとめでした。また色々と新たな発見など追記したいと思います。

まとめ

日本はとちぎしろのみ!(在来種の保存ってどうなっているのかな。調べてみよう。)
海外は、医療用大麻・産業用大麻(ヘンプ)も新品種の開発に努めている。
日本の農業における品種改良の技術は半端ではないとよく言われるのですが、もはやこの産業用ヘンプ・医療用大麻においてイニシアチブを握ることはできないんでしょうね。
どちらもこれからの発展が注目のブルーオーシャンだと思うんですけどね。本当に勿体無い。。。。