大麻使用時のバッドトリップの症状と対処法

初めての大麻の吸い方シリーズです。

大麻使用が初めての場合、あまり慣れていない場合、いわゆる「Bad Trip(バッドトリップ)」という状況に陥ることがあります。特に大麻経験の浅い段階では、接種量の調節がうまくいかない、精神状態、(周りの)環境に左右されやすいなど、熟練の大麻ユーザーに比べると、バッドトリップには陥りやすいものです。また、このバッド・トリップは、肉体的に影響を与える場合、ないしは精神的に影響を与えるある場合とがあります。(ここが、大麻の取り扱いの難しいポイントでもあります。)
ここでは、バッドトリップの代表的な症状とその対処法など、知っておきたい大麻とのうまい付き合い方をご紹介いたします。

○大麻の主な身体的なバッドトリップ症状
・気持ち悪くなる(酔ったような)
・貧血っぽくなる

大麻は、(ものによるのですが)十分すぎる量を吸うと「I’m stoned(石になってる)」状態になります。足が地面に根を下ろしたような感覚です。大地との一体感を感じると表現する人も多いです。個人的にはこの感覚は大好きなのですが、吸いすぎた場合にはこのまま気分が悪くなるケースもあります。吐き気まではいきませんが、胸が気持ち悪いような、そういった感覚です。また、そのようなケースで無理に動こうとすると、貧血っぽい状態になるケースがあります。なお、個人的な経験からいっても、特に大麻に慣れていないビギナー(自身の適量がわかっていない場合)に多かったです。

上記の「気分が悪い」場合の対処法は、「寝ればOK!」です。
大麻には睡眠促進作用(眠くなる)もありますので、布団の横になって、目を閉じてゆっくりしてください。気が付けばすっかり入眠しているでしょう。目が覚めたころには元通りです。幸いなことに、大麻喫煙の場合は、1時間~1時間半程度で効き目が大幅に薄れます。寝られない場合でも、横になってじっとしていれば、徐々に楽になってきます。
なお、貧血っぽさを感じる場合には、チョコレートやスポーツドリンク、甘いジュースなどを飲んで血糖値を上げるのが良し。でもって寝るのが一番です。水分・糖分は、前もって何かしら準備しておくことをお勧めします。
逆に言えば、バッドトリップに陥った際に「いつでも安心して寝られる環境」でなければ困ります。これ、非常に大事です。

○大麻の主な精神的なバッドトリップ
・周りの人を勘繰る
・人の目線が気になる
・疑心暗鬼

あまり気分の良いものではありませんが、大麻には、上記のような負の感情を生み出すケースもあります。これは、おそらく多くの大麻ユーザーが、人生で一度は経験したことがあるものかと思います。
例えば、一緒に楽しんでいるはずの仲間が自分のことを悪く思っているのではないかと勘ぐったり、急に警察が家にやってくるのではないだろうかと唐突な不安感に襲われたりなど、軽度の被害妄想のような症状です。パラノイアというやつですかね。
このような状況になったとき、恐怖に支配されてしまわないように、対応が必要です。

○このような精神的なバッドトリップの具体的な対応策としては、
・寝る(何につけても一番です。)
・無理やりハッピーな方向にもっていく(音楽・映像・美味しいものなど)
・誰にでも起こる現象だと知っておくこと!

「寝る!」これは、最強のバッドトリップからの脱却方法です。変な勘繰りで嫌な気分になる前に、寝てしまうのがベストです。仲間なんかと回している場合でも、「ごめん、吸いすぎて気分悪くなっちゃった」と言って寝ればいいんです。お酒と違って、みんな優しくなってるはずなので(笑)誰も咎めることなんてありませんよ。
また、眠れそうになかったり、意思のみでうまく感情のコントロールできなさそうな場合は、美味しい食べ物を食べたり、水分補給をしたり、ナイスなミュージックや映像など、外から刺激を与えることで、うまくバッドトリップの境界線から抜け出すことができるかと思います。
大麻を初めて吸う前にこの文章を読んでいるあなたは、その日が来たならば「これが噂に聞くバッドトリップってやつか!」ということで、その疑心暗鬼や勘ぐりが、あくまで大麻のサイドエフェクトによる感情であり、誰にでも起こる、大したことではないと思い返してください。逆に、人生で滅多にない面白い経験と思って、その状況を自分を楽しんでください。大麻使用の際によくあることだと思っておけば、それ以上ひどいバッドトリップへと進行することはないかと思います。気持ちの問題というのは大麻とうまく付き合っていくにおいて、非常にだいじなことかと思います。

○バッドトリップが起こりにくい環境づくりが大切。
・バッドトリップの原因を知り、その不安要素をなくす。
・効き方は千差万別。傾向をつかむ。

バッドトリップになりやすい環境因子というのは、かなり個人差があります。暗闇ではバッドトリップに陥りやすい人や、逆に明るいところが苦手な人、車・電車で酔いやすいタイプ、人目が苦手(外出が嫌い)な人など、やはり人間は十人十色です。初見の人と一緒に吸うのを好まない人ももちろんいます。仲間内や知り合いと楽しむ際には、みんなの得意不得意を考えたセッティングが必要かと思います。一緒に大麻を楽しむ人の好き嫌いをしっかりと把握し、お互いを思いやって楽しめる環境を作るのが、最良の選択だと思います。
なお、一人で楽しむ際には、そうそう滅多なことではバッドトリップに陥ることはないのです。(おそらく、感情の変化が少ないから。)なのでビギナーは、一人で慣らしてから大人数で楽しむというのもありです。あとは、一回吸って1時間半ほど経過すると、大麻の効きは収まります。そうなった後に追加で吸う(摂取する)場合には、バッドトリップになりにくいはずです。

また、大麻の品種や質によって、効き方には差があります。いわゆるハイな状態・ふわふわ感が強い(アッパーっぽい)種類の大麻や、地面に引っ張られたり、リラックス効果が強いダウナーと言われる大麻など、種類によっても陶酔感は違います。その都度、自分の適量を把握していくことが大事かと思います。

以上、バッドトリップについて症状・対処法を書きました。大麻は、基本的に急性中毒死などが起こりえない安全な薬物ではありますが、特に自分にとっての適量がなんとなく分かるまでは、無茶なことはせずにしっぽりと他人に迷惑をかけないように楽しみましょう。

初めての大麻 大麻喫煙の適量!ちゃんと知れば怖くない!

伝統業界の大麻への理解度?

本日は雑記。やっぱり世界にはいろいろな考えの人がいるなぁと改めて思った。と同時に改めて自分の大麻草(ヘンプ・マリファナ)への考えを改めて示したいと思った。

ここ最近、芸能界の薬物がらみの事件が多かった。歌手と野球選手だ。どちらも覚せい剤の所持・使用などで逮捕されたようです。

このような事件が起きると、確実に大麻も一緒くたに扱われるのがこの日本の現状です。大麻関連の活動を行っている人は、日本の現状についてため息を吐くわけですが、こんなブログを見つけました。
http://shikkui.denden-kyokai.com/2014/11/blog-post_20.html

この方は、漆喰(しっくい)の普及?を行っているようです。いわゆる伝統素材ですね。漆喰には主に植物の靭皮繊維(すさ)を混ぜて使用するらしいのですが、大麻のそれは最上級とされているとのこと。

もちろん、漆喰の専門の方だからかもしれませんが、いわゆる一般の人より大麻に詳しいだろう人が、「ダメ!絶対!」の喧伝している状況です。さらには、びっくりな一言。

私は「文化のために栽培を増やすべきだ」とは考えておりません。

基本的にTHC成分をほぼ含まない産業用大麻しか育てていない現状で、その栽培量を増やすことでどうすれば犯罪が増えることにつながるのか、論理的に意味がわかりません。

大麻農家さんや伝統産業に関わる人がマリファナ(医療・嗜好大麻)に対して距離を置くのは理解ができます。一緒くたにされることで、ビジネス・生活にも影響があるでしょう。でも、上記の一言は、国内での大麻栽培の伝統をも摘み取ってしまうかのような言葉です。

神道なんてなんのドグマもない、ほとんど形式のみの宗教なのに、そこから大麻素材までもなくしちゃってきていてどうすんの状態なのに。

 

伝統的に愛され活用されてきた植物で、まだまだ活用されてない力を秘めている大麻ですが、その一つの側面しか見ていないと、こんなにも残念な意見が出てくるんですねぇ。。。

大麻とお酒の相性について(飲酒時の大麻使用はオススメしません。)

初めての大麻体験シリーズです。初めて大麻を吸ってみたいんだ!という人が安全かつ楽しい時間を過ごすために「大麻とお酒の相性」まとめてみます。

大麻を論じる際に引き合いに出される「お酒(アルコール)」

大麻の依存性・身体への害・社会への影響などを論じるときには、必ず比較対象として「お酒(アルコール)」が出てきます。往々にして、急進的な大麻開放論者は大麻よりアルコールのほうが害悪だ!として糾弾します。たしかに、お酒のほうがトータルで見ると社会に及ぼす損失(アル中)や悪影響(酒と暴力性の因果関係)は大きいだろうなぁと共感できる部分は多々あるのですが、引き合いにだして攻撃する必要はないかと思います。
個人的には、酒も大麻も、一定の規制のもと(年齢制限・自動車運転制限)、適切な教育を行い、各々が自制と適量を守って楽しむ分には、社会で許容されるべきと思っております。

酔っ払った勢いでの大麻喫煙は「ダメ、絶対!」

「酒で酔っ払った状態」というのは、大麻を摂取するタイミングではありません。特に初めての大麻体験には最も適さない、最悪なパターンです。大麻の陶酔感を純粋に経験したい人はなおさらです。周りに飲酒後にその勢いで大麻に挑戦しようとしている人がいたら、まずは止めてください。いい経験にはならないだろうと思います。(そういうケースを何度か見たことがあります。)
では、酒で酔っ払った状態での大麻を吸うとどうなるか、ご説明いたします。

酒に酔った時の平衡感覚の異常・喪失が数倍に

酒で酔うと、いわゆる「千鳥足」状態とまでいかなくても、頭の中がグヮングヮンとなったり、足元がふらついたりといった、平衡感覚に異常をきたした状態は、多くの人が経験をしたことがあるかと思います。この状態で大麻を吸うと、その目の回った感覚が、数倍〜数十倍にも感じ、歩くことも立っていることさえも難しくなることがあります。
感覚としては、地面に吸い寄せられるような感覚というか、常にゆっくりと支えつり込み足で地面に倒されているような、そんな感じです。吐き気・気持ち悪さが伴うことも多く、こうなるともはや横に臥して寝るしかありません。
家の中なら安静にして寝れば問題ないですが、外でこんな状況になって、救急車でも呼ばれたりしたらもう大変です。

酒の酔いで、大麻の酔いが分かりにくいことによる弊害

また、特に自分の大麻の適量・許容量がわかっていない初めての体験の場合・初心者の頃は、酒に酔った状況において、大麻の酔いに気がつかないことが多いです。効き始めているのに、酒の酔いで分からず、「大麻が足りていない!」と考え、更に追加で摂取し、過剰摂取でバッド・トリップに陥るケースがあります。
ちなみに、バッド・トリップには単純に身体的に気持ち悪くなるものと、精神的にくるバッド・トリップになることもありますので気をつけてください。(ココらへんは後日別記事にて。)
いくらか大麻に慣れてきた頃に、バーで飲みつつ大麻を吸って軽いバッドトリップになった時は、トイレに45分程度こもってしまったことがあります。(お腹も痛くなり、大をしたかったのですが、何も出てこず、吐き気はするわで最悪でした。)
年季の入った大麻ユーザーの人でも、酒を飲んでから大麻を吸うと、貧血っぽくなったり気分が悪くなることはたまに起きます。なので基本的に、酒→大麻はオススメできません。

※大麻が合法のアメリカコロラド州の公式ページも、大麻とお酒は混ぜるな!って言ってますよ。参考→https://www.colorado.gov/pacific/marijuana/mixing-marijuana-other-substances

ただし 大麻→酒は適量ならOK!というか旨さ倍増の時も!

※もちろん前提として、飲酒のみならず、大麻を吸った後にも自動車の運転等、人命に関わるようなことはしないでくださいね。(常識の範囲で。)

大麻を摂取すると、いわゆる「Manchies(マンチー)」という状態になることが多々あります。味覚がより鋭くなり、食べ物の味をより深く感じられ美味しく感じます。味覚が鋭くなるだけでなく、食べ始める延々と食べ続けてしまうということがあります。(この大麻の食欲増進作用が、がん患者・エイズ患者さんなどの食欲減退に対し非常に有効。体重、体力の衰えを防ぎ、食べ物が美味しく食べられることで、毎日の生活を充実させます。)

→マンチーのメカニズム 参考:http://www.afpbb.com/articles/-/3040227

マンチーは幸せの時間

このマンチー状態はかなり幸せで面白い時間です。なんてったって、好きな食べ物は更に美味しく感じるだけでなく、苦手な食べ物の「旨さ」に気が付くことも。今まで嫌いだった味や香りが、好きになることさえあるのです。(マンチーについては、後日別にまとめたいと思います。)

食べ物がおいしくなる「マンチー」について

で、大麻を吸ったあとマンチー状態になると、信じられないくらいお酒が美味しく感じることがあります。個人的には、特に生ビールがオススメ。ビールの味が口の中で7色に感じる!苦味・甘み・旨味・香りが下の根本まで広がる感覚は最高です。個人的には、ビールの中でも、ペールエール(好きなのはbass pale ale)が特にオススメ。是非試してください。
(※ウイスキー・焼酎等の蒸留酒は機会がなく試したことがありません。そもそもあまり強いお酒は飲まないのです。海外にいたので日本酒等はほとんど試したことないなぁ。好きなお酒は試す価値あり。もちろん飲み過ぎはNoです。)

「大麻とお酒の相性」のまとめ
No!酒で酔ったあとの大麻(ダメ!絶対)
Yes!大麻吸ったあとのお酒(マンチー!でも適度に)

(※ただし、本当にごく稀に、味覚が鈍感になり、味がよくわからなくなる時もあります。何故か調べてみます。汗)

ヘンプシード(麻の実)って何?大麻・ヘンプ・マリファナとは

健康に良いオイルを生み出す「ヘンプシード」って何の種子?

最近、お昼の情報番組で「ヘンプシードオイル」が今流行りの体に良い食用油として紹介されました。ミネラルたっぷり、必須脂肪酸もたっぷりとして大絶賛。脚光を浴び始めた「ヘンプ」ですが、それが「大麻」であるとはっきりと説明していない番組ちらほらでしたね。(麻とかぼかした表現もありますね。)
今回は、この「大麻草」とはとっても人類にとって有用な植物なのですが、ヘンプって何?マリファナとの違いって?って思っている方への説明を兼ねて、改めてヘンプ・マリファナについて整理してみました。

  1. そもそも「麻」って植物は何?
  2. 大麻=ヘンプ=マリファナ?種類・品種
  3. サティバ種とHemp(ヘンプ)
  4. Hemp(ヘンプ)の食用・繊維・建材としての有用性
  5. インディカ種とMarijuana(マリファナ)
  6. Marijuana(マリファナ)の医療用途での有用性
  7. 世界各国で合法化進む「医療大麻」

そもそも「麻」って何?「麻」という植物は存在しない?「麻」とは?

まずは、多くの人が知ってるようで知ってない、「麻」という言葉について。
「麻」というと、夏の衣料や麻紐やズタ袋などなんとなく思い浮かべるかと思いますが、「麻」という植物(種類)は存在しないんです!犬や猫を「ペット」と呼び、牛や豚などを「家畜」と呼びますが、「ペット・家畜」という動物がいないことは誰もが理解していることだと思います。「ペット」「家畜」はあくまで共通の価値・役割などを指し示す「概念」ですね。
実は「麻」も、大麻や苧麻(ラミー)・亜麻(リネン)・サイザル麻など「茎や表皮などから繊維・糸が作れる植物」をざっくりまとめた言葉です。犬と猫が交配できないように、大麻(ヘンプ)と亜麻(リネン)は交配不可の全く別種の植物です。つまりは「麻」なんて植物は存在しない、「麻」は概念であるということをまずは理解ください。

大麻=ヘンプ=マリファナ? タイプ・品種のお話と人類にとっての有用性

「人類にとって高い有用性のある」大麻ですが、大麻草には大きくけて3つのタイプ(亜種)に分けられています。これらは交雑可能な同種なのですが、それぞれに特徴と活用方法に違いがあります。

無題

Wikiより引用

左から
カンナビス・サティバ
カンナビス・インディカ
カンナビス・ルデラリス
という3タイプ(亜種)に分かれています。背の高いサティバ、背が低く枝別れの多いインディカ、なんだか雑草みたいなルデラリスに分けられます。

カンナビス・サティバ(Cannabis sativa )とヘンプ(Hemp)

カンナビス・サティバ(Cannabis sativa )とは、大麻草の中でも、2m〜約4mと背が高く育つタイプです。その中でも、産業用途に使う場合においてHemp(ヘンプ)と呼びます。陶酔成分THCの含有量が少ない品種が産業用栽培を許されています。(※必ずしもすべてのサティバ種が陶酔物質THCが少ないというわけではありません。注)

ヘンプは主に繊維用・食用(種子)として栽培されています。背丈が高いため、茎から長い繊維がとれます。日本での古くから栽培されてきたのは、この背丈の高い種類の大麻で、主に繊維を得ることが主な目的で利用されてきました。日本では、コットン(綿)が主流となるまでは、多くの衣料・織物にこの大麻が使用されてきました。食用としては、七味唐辛子に入っており、日本人の多くが一度は知らず知らずのうちに口に入れています。

また、特に神道(神社)において穢を祓う超絶パワー・プラントとして古くから重要視されてきた植物でもあります。身近な例としては、神社の縄(注連縄)に使われていたり、地鎮祭なんかの儀礼行為でも大麻繊維を見つけることができます。そのため、現在でもその繊維(精麻と呼ばれる美しい繊維)用途として、栃木県を中心に栽培されてます。なお、「とちぎしろ」と呼ばれるTHC成分のほとんど生み出さない品種のみが栽培許可されています。ただし、とちぎしろという品種でなくても、日本の在来種はそもそも陶酔成分の少ない品種で、特に医療・嗜好用としてはほとんど利用されてこなかったというのが、通説となっています。

ヘンプの有用性〜衣料・食料・建材としての活用〜

ヘンプは、生命力豊かな植物で、栽培にほどんど農薬を使用しなくても育ち、また、栽培可能範囲が広いエコフレンドリーな植物として注目を浴びています。北は北海道から南は沖縄以南まで成長可能な植物です。また、綿花のように大量な水を必要とすることもありません。
その繊維は、非常に強靭かつ機能性(抗菌性や速乾性)が高く、衣料やロープなどとして、種子は食料・バイオ燃料として、また茎の木質部(オガラ)は建材(ヘンプクリート)やパーティクルボードへの利用など、捨てる部分がないと言われています。
地球環境について憂い、持続可能な農業・繊維産業を真剣に考える多くの企業や個人は、ヘンプに期待を寄せ、実際にヘンプを使用した製品を作り始めています。

 

カンナビス・インディカ(Cannabis indica)とマリファナ(Marijuana)

カンナビス・インディカとは、サティバ種よりも背丈が低く枝を多くつける品種です。陶酔成分(THC)を多く含んだ亜種となっています。マリファナとして利用されるのは、このインディカ種が多いです。日本では他の麻薬と混同認識されており、大麻を使用すると「精神に以上を起こす。」と一般的に思われていますが、日本国外では「医療用途に使用するマリファナ(医療大麻)」が、再評価・合法化や非犯罪化など、見直されてきています。そもそも、いつから大麻は違法な薬物として扱われてきたのでしょうか。

東洋医学で重宝されてきた大麻
中国最古の薬物書「神農本草経」では、大麻が長期使用しても体に害のない安全な薬草として紹介されており、また、インドのアーユルヴェーダ(伝統医療)でも薬草として扱われてきました。
実は、日本でも「印度大麻チンキ」や「印度大麻タバコ」という名前の漢方として、薬局等で普通に販売していた時期がありました。主に、喘息などに効用があるとして使用されていたようです。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/837460 110〜112ページ)

東洋の人々は経験則として、大麻が安全な薬草であると理解し、それを積極的に医療に活用してきました。しかし、1900年代に入ってからの国際的な薬物規制への潮流と、最終的には敗戦後のGHQ占領下において、「大麻取締法」が制定され、日本での大麻の医療使用・大麻栽培が基本的に禁止されることとなりました(栽培においては免許制。花穂や葉の所持・医療目的の使用・研究は禁止。茎と繊維の所持はOK)。それから現代に至るまで、日本では大麻は完全に悪いものとして扱われ、「ダメ絶対」というレッテルを貼られてきました。

大麻が身体にどのように「効く」のか、解明できたのはつい最近!
大麻が禁止された頃には、実は大麻が体に効くメカニズムがよくわかっていませんでした。1990年年代になってようやく、大麻の成分(カンナビノイド)が効くシステムが解明されたのです。ヒトの体内では、大麻の陶酔成分と同じような物質(内因性カンナビノイド)が作り出さており、また、それとに(よく、風邪や頭痛の薬で見るような鍵穴と鍵のような仕組みが人間に備わっており、その物質が判明。)海外では、カンナビノイドの研究・臨床試験が盛んに行われ、いわゆる身体的な依存性や精神的な依存性は、コーヒーなどに含まれるカフェインよりも低いことが明らかになっております。(ここらへんはいずれ詳しく書きたいと思います。)

マリファナの有用性〜医療大麻(Medical Marijuana)〜

医療用途で使用する大麻を医療大麻(medical marijuana)と呼びます。この医療大麻は、世界的に注目を浴びています。注目を浴びるポイントとしては、下記が挙げられます。

  • 根本的な治療法が確立されていない疾患への対症療法として。
  • 様々な慢性的な痛み・炎症を抑えることができる。
  • HIVや癌などにおける、悪液質(全身消耗症)などのへの療法。
  • 抗腫瘍作用・抗癌作用
  • 副作用がほとんどない。

大麻の主な作用としては、鎮痛作用(痛みを抑える)、抗炎症作用(炎症を抑える)、抗腫瘍作用、食欲増進作用(制嘔吐作用)、不眠症改善などが挙げられます。250種を超える疾患に有効とも言われています。その中には根本的な治療法が見つかっていない難病指定にされている疾患(多発性硬化症・クローン病など)も多数含まれています。
「痛み」については、いわゆる関節痛などから、モルヒネなど他の医療麻薬が効かない痛み(神経性疼痛)にまで効きます。
さらに、癌やHIVにおける全身消耗症(悪液質)にも有効とされています。食欲増進作用・制嘔吐作用により、「食事ができる」ことです。特に癌においては、体力を維持することは非常に大切です。
また最近では、皮膚癌への直接の塗布によって腫瘍が小さくなったという報告も多数あり、研究レベルでの抗腫瘍性が確認されています。(http://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/hp/cannabis-pdq#link/_26_toc)
また何より、長期的な使用において副作用が少ないことは、慢性的な痛みや症状と長い人生において付き合っていく上で、重要な要素になります。

世界中で進む医療大麻の合法化・非犯罪化

先進国では、大麻の合法化・非犯罪化の流れが時代の趨勢となりつつあります。現在、日本国内で乾燥大麻等を所持していた場合は、多くのケースで、執行猶予付きの実刑判決が下されます。譲渡・販売などしていた場合はいきなり実刑のケースが多いです。一方、海外諸国では大麻の少量の単純所持での非犯罪化が進むとともに、医療大麻の使用を認める国が増えつつあります。

青:医療大麻合法
水色:非犯罪化
ピンク:違法(だが通常罰せられることは少ない)
赤:違法
Legality_of_cannabis_for_medical_purposes2016年2月現在(参考ページ:wikipedia より。最新データはリンク先より確認お願いします。)

各国様々な背景や大麻に関する共通認識が醸成されているかなど違いはあるでしょうが、ヒトが人間らしく生きる権利(生存権)を真面目に考えている国・地域、傾向は見て取れますね。

ちなみに、日本の大塚製薬は、サティベックスという大麻製剤のアメリカでの販売権を持っていたりするんです。(もちろん日本では販売できないですが。)これから研究が進めば進むほど、上記でも述べたような、医療における大麻の活用方法や効能が明らかになってきます。
日本人は、多くの病気の患者さんを助けられるかもしれない選択肢が、奪われたままの状態であるということを考えなおすべきかと思います。(そしていつか自分が病気に罹り、大麻が必要になるかもしれないことも!)

 

以上、「麻」ってなに?から大麻・ヘンプ・マリファナの違い(分け方)についてとその将来性・有用性について整理してみました。上手に付き合って活用すると、地球環境・食料・医療など、多岐にわたって活躍する植物なのでは、と心から期待をしています。大麻のことが語ることも許されないタブーにならないように、色んな場所で大麻のこと話してください。

注 ※サティバ種でも、もともとTHCを多く含んだ品種もあります。また、交雑や品種改良等で、サティバ種でも陶酔性の高い大麻もたくさんあります。