CBDでPMS(月経前症候群)&頭痛と上手く付き合う

今回は、大麻に含まれる陶酔性のないカンナビノイド「CBD(カンナビジオール)」が女性のPMS&偏頭痛を解決するかもしれない、一つの選択肢としてご紹介します。

私、管理人自身にCBDが効いたと言うわけではないが、パートナーのPMS(月経前症候群)&偏頭痛に一定の効果があったようでした。
なお、パートナーは月経前にはPMSと、普段から偏頭痛持ちです。PMSはイライラ・体の怠さ・偏頭痛の症状が重いようです。特に目をほじくり出したくなるほど目の奥が激しく痛み、まぶたも重く、頭痛薬を飲んでもなかなか痛みが収まらないようです。
一ヶ月の半分以上は偏頭痛に襲われ、日によっては横に伏せて動けないくらいの痛みに悩まされています。日々の生活に悪影響を及ぼしているといって差し支えないと思います。
頭痛外来にも通っていますが、「頭痛薬の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」とか診断されているようです。カルシウム拮抗薬で頭痛の閾値を少しずつ上げていくという療法を行っていたのですが、痛みに耐えきれず頭痛薬を飲んでいたことから、CBDを試してみてはどうかと提案しました。

ちなみに、試したのはエリクシノール社のCBDオイル&HEMPMED社のisolate99%CBD(結晶)を試しました。CBD(カンナビジオール)とPMS(月経前症候群)・偏頭痛について、また、CBDの使用感や使い勝手の違いについてもそれぞれ解説します。

  • CBD(カンナビジオール)とは
  • CBDが体に効く仕組み
  • CBDの薬理作用
  • カンナビノイドとPMS・頭痛に関する研究
  • CBD使用感と効果・メリット・デメリット

CBD(カンナビジオール)とは

CBD(カンナビジオール)とはカンナビノイドと総称される大麻由来の化学物質の一種です。カンナビノイドを代表する主成分がTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBDで、THCは陶酔性があり、CBDには陶酔性がありません。

どちらも抗炎症性・抗腫瘍・神経保護作用などが認められており、医療目的での活躍が期待され、医学・薬学における研究が本格化してきている物質です。いわゆる「医療大麻」というものですね。

THCは、マリファナとして栽培される大麻に多く含まれ、陶酔性も伴うために、これまで各国で厳しく規制されてきました。しかし近年、先進諸国においては医療目的における合法化・非犯罪化・嗜好用についての合法化が進んでいます。試験管での研究・臨床試験などで明らかになってきた医療目的での有用性や、安全性が明らかになってきています。

一方、CBDは産業用ヘンプの品種に多く含まれています。
産業用ヘンプというのは、大麻の中でも繊維(衣料やロープ・紙などの原料)・種子(ナッツ・油脂)を収穫する目的で栽培する品種を指してきました。
ヨーロッパ・カナダ・中国などの各国の栽培許可制度のもとに栽培されています。なお、ヨーロッパの産業用ヘンプとして栽培ができる品種のTHCの含有量は0.3%未満で、吸ってもマリファナのように酔っ払うことがまずありません。(日本の産業用大麻「とちぎしろ」も同様。)産業用ヘンプにはCBDの含有量が多い品種があり、THCをほぼ含まないために抽出濃縮してもTHC濃度が低いために、CBDは産業用ヘンプから抽出しているものが多いです。(とはいえ実際はヘンプ由来CBDとマリファナ由来CBDがあるようです。)

いずれにしても、カンナビノイドの医学的に有用であるという可能性が明らかになってきたのと同時に、そのカンナビノイドの中で陶酔性の無いCBD(カンナビジオール)が「ハイにならない医療大麻」として注目を浴びるようになりました。

CBDが人体への効く仕組み

なお、簡単に触れておきますが、実は人体にも大麻の主成分「カンナビノイド」と同様の働きをする物質「内因性カンナビノイド」をそもそも生成しています。(あなたの体の中でも毎日生み出されている!)その内因性カンナビノイドに反応する受容体(レセプター)も体中の細胞が備えています。カンナビノイドがレセプターに結合して体内の様々な調整を行なっていて、この仕組みをエンドカンナビノイドシステムと呼びます。

カンナビノイドレセプターはCB1とCB2と呼ばれる二つがあり、それぞれ下記のような働きをしていると考えられています。

”主に、CB1レセプターは中枢及び末梢神経系に発現し、神経伝達の抑制的制御に関与していると考えられており、CB2レセプターは脾臓や扁桃腺などの免疫系臓器や末梢神経系に発現し、炎症・免疫応答の調節に関与していると考えられています。”
和光純薬ホームページより引用

THCはCB1というレセプターに作用して陶酔作用(高揚感など)を示しますが、なんと同じカンナビノイドのCBDは上記のCB1には作用しないことが分かっています。(だから酔っ払いません!)

そのような薬理作用から、現在CBDは国内でも規制薬物としては扱われておらず、サプリメント(健康食品)としてヨーロッパや北米を中心に市場が広がっており、国内でも小売店やウェブ通販で購入することが可能です。

なお、THCは陶酔性を伴いますが、急性中毒の死亡例もなく安全性は確認されています。大麻の安全性のページをご参考ください。
カンナビノイドであるCBDも同様に安全と考えられています。

CBDの薬理作用

CBDには、神経保護作用、抗炎症反応などが認められています。その神経保護作用などは難治性癲癇(てんかん)にもほとんど副作用なく利用ができるということで、GWファーマシューティカルズでは「エピディオレックス」という医薬品として、臨床試験が進められています。なお、CBDは関連医学研究論文の数が急激に伸びてきている大注目の物質でもあります。

 

CBDが含まれる研究論文数の伸びを表したグラフ https://www.leafly.com/news/health/cbd-week-here

カンナビノイド受容体はほとんどすべての脊椎動物に備えらてていると考えられており、動物実験と臨床試験を含む研究が発表されています。2017年にこれまでの世界中の研究結果をまとめたこちらのレビューによると、CBDには

  • 抗不安、抗炎症、制吐、神経保護特性がある。
  • 低用量においても抗酸化作用、抗炎症作用がある。
  • 神経保護性抗酸化物質としてビタミンCおよびEより有効であり、ニキビなどの皮膚状態を改善することができる。
  • 心拍数、血圧、体温などに影響を与えない。
  • 心理的および精神運動機能に悪影響を及ぼさない。
  • 慢性的な使用および1日当たり1500mgまでの高用量は、耐容性が良好。(副作用などを感じることがない。)

なお、このレビューでは、試験管および動物実験において、受精能の低下、および肝臓薬物代謝および薬物輸送体の阻害の可能性が指摘されているようで、CBDがホルモンに影響を及ぼす場合など、いくつかの重要な毒物学的パラメーターがまだ研究されていないことを示しています。さらに、より多くの参加者及びより長期の慢性的なCBD投与を伴うより多くの臨床試験データの不足も指摘しています。

今後もさらなる研究が必要とはいえ、CBDが極めて安全性の高いカンナビノイドであることが証明されてきています。

カンナビノイドとPMS・頭痛に関する研究

PMSは生理前のホルモンバランスの変化が引き起こしていると考えられていますが、その原因は解明されていません。また、偏頭痛についても、原因ははっきりとしておらず、血管拡張がその痛みを引き起こしていると考えられています。

カンナビノイドと頭痛については、幾つかの研究によりその有用性が示唆されています。例えば、2016年のアメリカのコロラド大学で行われた医療大麻使用と偏頭痛についての調査では

  • 偏頭痛の平均数は1ヶ月あたり10.4回から4.6回に減少した。
  • 約40%の被験者が肯定的な効果があったと報告した。
  • 被験者の19.8%が片頭痛を予防するのに医療用マリファナが役立つと主張した。
  • 被験者の11.6%が大麻が片頭痛を止めたと報告した。
  • 被験者の約85%が大麻で片頭痛を軽減した。
  • 大麻で約12%が片頭痛頻度に変化は見られなかった。
  • 片頭痛頻度の増加が約2%であった。

というような研究結果が報告されています。

また、経験則としてもカンナビノイドが偏頭痛を収めることが知られており、ビクトリア女王が大麻チンキを偏頭痛の予防・治療に利用していたことは有名な話となっております。

PMSとカンナビノイドということについては、個別の研究は見つけることができませんでしたが、「天使にラブソングを」でお馴染みのウーピー・ゴールドバーグは自身が医療用大麻によって生理痛を緩和できたことから、オリジナルの大麻ブランドを立ち上げたりしています。

CBD使用感と効果・メリット・デメリット

実際に使用したCBDは下記2種です。

①Elixinol社のリトリートオイルカプセル
②Hempmed社のCBDアイソレート

パートナーの使用した感想では、どちらを使用した際も、下記の効果を非常に強く感じたようです。

  • PMSのイライラが鎮まる
  • PMSの時に起きる目の奥の痛みや目の重さが軽くなる
  • 通常の偏頭痛にも(一定時間ではあるが)効果がある

特にPMSのイライラと目の奥の激しい痛みについては、大きなメリットを感じたということです。基本的な満足度は非常に高いということです。

デメリットとしては、

  • 適量がわからないので、調節しながら摂取しなければならないこと。
  • 効き目が不安定(はっきり効いている場合とそうでないときがある)
  • 多めに摂取すると若干の眠気(気だるさ)を感じる

ということでした。

処方薬ではないため、お医者さんの意見を聞きながら、というわけでは無いのが難しいところです。眠気を感じる場合があるので、午前中などは摂取量を減らしたりと、現在も適量を模索中です。
CBDとの飲み合わせが悪い薬というものが存在するかもしれないなど、処方薬では無いことに対する不安は若干残ります。(これまでのところ報告は無いようですが。)

なお、それぞれのCBD製品の特徴は
①Elixinol社のリトリートオイルカプセル
→ヘンプシードオイルベースにCO2超臨界抽出でカンナビノイド(CBD)やテルペン類(香りの成分)を抽出したものが合わさったタイプ。テルペン類もリラックス効果等が確認されている物質とのこと。
GOODポイント:カプセルに同じ量が入っているので使いやすい。
BADポイント:カプセルに入っているがオイルの臭いが強い。少しお値段高い。

②Hempmed社のCBDアイソレート
→CO2超臨界抽出したヘンプCBDを結晶化させた粉末タイプ。
GOODポイント:CBDのmg単位での価格は安い。
BADポイント:自分でスポイト付きの小瓶を用意してオイルに溶かす必要あり。CBDの濃度を自らで計算・調節しなければいけない。

どちらも一長一短ではあります。
なお、失敗体験としては②の結晶タイプを200mgを溶かしたオリーブオイルをパートナーと二人で分けて摂取したのですが、ふたりとも強烈な眠気に襲われてしまったことがあります。寝る前なら良かったものの、午前中で半日程度眠気が酷かったです。
このようなことにならないように、用法用量等は、メーカーや販売者さんに確認しておく、徐々に量を増やす、減らすなど自らの適量を探してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。