日本の大麻・世界の大麻(大麻の品種について)~®マークがついた大麻も~

日本で立て続けに捕まった大麻関係者の話題が非常に世間を賑やかしました。
日本にも大麻栽培者がいるのか!?と驚いた方もいたと思います。
実は都道府県の知事の許可があれば栽培可能です。(ほぼ許可は下りない。)また同時に、三重県の神社庁・大学・地元有志が大麻栽培を復活させるとのニュースもありました。(これは神道と大麻が切っても切れない関係性があるからです。詳しくはそのうち)
これらのニュースをみて、栽培しても良い大麻?品種?医療大麻?違いがわからなかったひとも多いかと思います。

改めて大麻の品種について、意外に日本の大麻業界の大半の人も分かっていない情報を整理してみたいと思います。てかちゃんとまとめて発信しとけよ業界人。

大麻の大雑把な分類①(使用用途で分けた場合)

医療大麻・・・鎮痛作用・抗炎症性・食欲増強作用・睡眠導入作用のあるカンナビノイド(THC他)が多く含まれる品種を使います。終末医療の現場や難病患者さんの副作用の少ない代替医療としての側面が強いですが、抗癌作用などの研究も進んでいます。医療マリファナ。
嗜好品としての「大麻」・・・陶酔性のあるカンナビノイド(THCなど)が多く含まれる品種。基本的には医療大麻と言われるものとまったく同じ。嗜好目的での使用の場合こちらもマリファナ・ガンジャ・ポット・ウィード・グラス・チャラス・ハシシュとか呼ばれるものです。
産業用大麻・・・主に繊維・種子(食品・油脂)・バイオマス関連の産業用途に使われる品種の総称。いわゆる「ヘンプ」と呼ばれるものです。

※医療大麻・嗜好大麻は「喫煙」での摂取が一般的(効率的で、摂取量の調節が最も用意)。なお、医療用品種としては、陶酔性の高いTHCの量を抑え、他のカンナビノイドの含有量が多い品種などあるが、どちらもカンナビノイドの摂取が目的。

大麻の大雑把な分類(遺伝的な形質による違い)

Cannabis・Sativa・L(カンナビス・サティバ・エル)・・・成長が早く、密集させて育てると、枝のが生えず繊維を取るのに適している。THC含有量が少ない種類が多い。サティバ種と呼ばれる。日本の在来種・とちぎしろもこれに該当する。繊維・種子用途で使われる多くの品種がこれに該当する
Cannabis・Indica(カンナビス・インディカ)・・・THC含有量が豊富。サティバほど背丈は高くはならない。医療・嗜好用の品種のベースとなる。
Cannabis・Luderalis(カンナビス・ルデラリス)・・・THCの含有量すくなく、背丈も低い。ただし、この品種と掛け合わせたものは自動開花種(日照時間の変化に関係なく開花する)の特性を持つことが知られている。

ただし、上記すべてあくまで「品種」であるため、それぞれ掛け合わせることができます。(犬と猫は別種のため交雑はしませんが、柴犬とパピヨンは雑種が生まれますよね?そういう関係性と思っていただければ分かりやすいかと。)

医療大麻・嗜好大麻の有名な品種
カンナビノイドと総称されるものには、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)、カンナビノール(CBN)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCa)など微妙に形が違う様々な化学物質が含まれています。このカンナイノイド各種の含有量や成長時の形質によって、数百・数千といった品種が生み出されています。
有名なものに、パープルヘイズ・ビッグバッズ・ホワイトウィドウなど。見た目、色、味、香り、効き目などの違いは、嗜好大麻愛好家の評価軸となっているようです。

※大麻おもしろポイント。
サティバ・インディカ・ルデラリスの掛け合わせによって、外で木のように大きく育つマリファナ(これはサティバ種の遺伝形質を多く受け継いでますね)、室内向けの超高THCのマリファナ、光の照射量の調節をせずに開花(吸う花穂を発生させる)するマリファナ(ルデラリスの遺伝的特性と聞いています。)など、多種多様の品種が生まれています。
また、雌株(メス)しか発生しない種子なども作られています。(医療用・嗜好大麻は雌株の未受粉の花穂がよりTHC濃度が高く好まれる。そのため雄株は基本的に抜き取られます。雄が発現しにくい処理を施された種子はフェミナイズド・シードと呼ばれます。)

※ただし!医療・嗜好用大麻の「品種」については、農作物としての品種のように固定されているかどうかは不明。知的財産権の有無も不明。詳しい人コメントお願いします。

産業用大麻(ヘンプ)の有名な品種
日本では、繊維・種子(七味唐辛子)目的で在来種が育てられてきました。現在では、大麻取締法の絡みもあり、「とちぎしろ」と呼ばれるTHCをほとんど含有していない品種のみの栽培しかされていない状況と考えてよいと思います。これも幾つかの日本の在来種の掛け合わせによってできた品種だそうです。

現在、欧米・中国などはじめ真面目に農作物として超本格的に取り組んでいます。もちろん各国マリファナとの区別のために、低THCの品種を産業用ヘンプと定義し、品種の開発に取り組んできています。
種子の収量の多い品種、繊維の収量の多い品種、各地様々な気候・育成条件に合う品種など様々です。ヘンプの場合は種子の収穫も大きな目的の一つですので、マリファナのフェミナイズドとは違って、雌雄同株(しゆうどうしゅ。一つの株で雄花・雌花のあるもの)や雌株の発現の多いの品種なども多くあります。

あと、ヘンプナッツの粒の大きさ。メーカーによって異なりますが、この違いも品種の違いです。知ってた?

せっかくなので有名な品種を上げておきます。商標登録

中国の産業用大麻の品種
Yunma No.5 (云麻5号)  1号~7号くらいまであるらしい。この1号が5号は1号と比べ油の収穫高が多く、病気にも強いとのこと。北緯22度~27度で最も種子の生産量が高く、27度以北では、繊維用として栽培がオススメとのこと。海抜1500m~2000mでも高収量を見込めるらしい。種の商標TMマークを付けたりしてますね(TMマークは必ずしも権利を認められたというわけではないらしい。®マークは認証されたものとのこと。)

フィンランドの産業用大麻の品種
Finola® フィノーラ。北緯50~60度で高収量。種子収穫が主な目的の品種で、160~180cm程度の高さまでしか育ちません。粒のちいさいナッツを生産します。カナダで最も育てられている品種の一つ。日本の老舗ヘンプ食品メーカーの使用品種はこれです。北海道での育成が最適だろうと思われる品種。
こちらは育成者権(いくせいしゃけん, Plant Breeder’s right, PBR)を取得しているよう。®マークもついてますね。正規の登録をおこなっている大麻品種のようです。オスメスがある雌雄異株の品種。
http://www.finola.fi/index.html

最近は産業用といっても陶酔性のないカンナビジオール(CBD)が注目されており、このCBDが多く含まれる産業用ヘンプというのもいくつも開発されているようです。

以上、大麻の種類 まとめでした。また色々と新たな発見など追記したいと思います。

まとめ

日本はとちぎしろのみ!(在来種の保存ってどうなっているのかな。調べてみよう。)
海外は、医療用大麻・産業用大麻(ヘンプ)も新品種の開発に努めている。
日本の農業における品種改良の技術は半端ではないとよく言われるのですが、もはやこの産業用ヘンプ・医療用大麻においてイニシアチブを握ることはできないんでしょうね。
どちらもこれからの発展が注目のブルーオーシャンだと思うんですけどね。本当に勿体無い。。。。

 

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