マリファナVSヘンプが栽培解禁になると発生するかも

キーワードは雄株・受粉・シンセミア

日本では、大麻草の栽培は非常に厳しく規制されています。栃木県と一部他県で伝統産業向け・伝統行事向けの栽培が認められているだけです。
他方、海外のカナダ・中国やヨーロッパでは産業用ヘンプの栽培は盛んになってきいます。カナダ・EU・中国は主に産業用大麻(ヘンプ)を主体に、大規模栽培が行われており、多くのヘンプ食品・麻繊維・CBDなどの原料を世界へと供給しています。アメリカは医療・嗜好品向け大麻栽培が活発になっており、一方で産業用ヘンプの栽培規制も緩和され、法整備が整ってきた州もあります。

ますます進んでいくと思われる産業用大麻&医療用大麻ですが、これらは異なった品種を使っております。

産業用大麻(ヘンプ)に使用する品種の特徴

こちらは、基本的には葉っぱや花穂にほとんど陶酔成分THCをほとんど含まない品種が利用されます。もっというと産業用ヘンプを利用するにあたっての法律が大体の国で制定されており、そこでTHC の含有率の上限が設定されています。

更に、最終収穫物(栽培目的)に合わせた品種がそれぞれ作られています。たとえば、繊維・オガラなどを目的にする場合は、なるべくまっすぐ高く育つ品種を利用します。ナッツや油など、種子を食品にするのが目的の場合は、受粉後にとにかく種がたくさん実る品種が好まれます。

日本の大麻の品種トチギシロの場合は、繊維用途は密集栽培をし、種子用は株同士の間をあけ、枝を伸ばし育てる事で種子をたくさん取れるようにしてるらしいです。種子は翌年の播種用が基本です。採種用の大麻を育てるための種子は栃木県で管理されたものを購入しなくてはならないようです。

医療用大麻・嗜好用大麻(マリファナ)に使う品種の特徴

医療用に使う大麻・嗜好品に使う大麻は、多種多様な品種があります。販売される場合はTHC(テトラヒドロカンナビノイド)とCBD(カンナビジオール)が表示されているケースが多いようです。CBDはTHCのハイになる陶酔性を打ち消す効果があり、症状や好みに併せて選べるようです。

医療大麻の場合は、雌株を受粉(受精)させないで成熟させた花穂(シンセミア)が利用されます。雄株は基本廃棄されます。大量生産向けには、屋内で完全に光源を管理して比較的短期で収穫まで行う方法、グリーンハウスで栽培する方法、露地栽培などがあります。

雄株の花粉が生み出す可能性がある軋轢

上記でお伝えしたように、産業用ヘンプは雄株と雌株を分けずに栽培するのが普通です。雄株の花粉は風によって飛散され(風媒性)、花粉を出し切ると枯れます。
一方、医療・嗜好用大麻(マリファナ)において、雄株はほとんど意味をなさず、むしろ花粉を飛散させる厄介な存在となっています。受粉してしまうと、種子ができてしまい、カンナビノイドの精製量が減ってしまうことがわかっています。雌株を未受粉のままで育てることがマリファナの栽培には必要になってきます。
つまり、大規模マリファナ工場とヘンプ農地が近隣地域でになってしまうと、マリファナ工場の大麻にも花粉が風に運ばれ、製品の品質が著しく低下、もしくは商品として販売できなくなる可能性が出てきます。

実際、海外記事ではありますが、ここここここにかかれているように、一部のマリファナ栽培者や利害関係者では、産業用ヘンプの規制緩和に反対している人がいたり、ごく一例だけですが、嫌がらせかでヘンプが侵入者に刈り取られた可能性のある事件もあったようです。

実際のところ、大麻の風媒性・花粉の飛散距離がどのようになっているのか詳しく調査されていないようで、今後どうなるのかわかりませんが、ヘンプ・マリファナの栽培地の規制等を行わないと、大きな争いに発展してしまうかもしれません。もしくは、品種改良により種子を作らない品種の開発などのブレイクスルーが喫緊の課題になってくるかもしれません。

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